新型コロナがまさに自分達の生活に影響を与えているので、
今日は「感染症の歴史」についてまとめてみました。
「ウイルスと細菌の違いについて」も参考にしてみて下さい。
天然痘
媒体
天然痘ウイルス
感染経路
飛沫感染、接触感染
起源
正確な記述は不明だが、紀元前より天然痘の痕跡がある遺体が発見されている。
少なくとも3000年以上前には存在していたと見られる。
症状
発疹、咳、発熱、倦怠感など
致死率は平均で約20%から50%。
影響
アジア、アフリカ、ヨーロッパの歴史上に長く存在し、患者の25~50%を死に至らしめる恐ろしい病として人類を苦しめてきた。
日本はたびたび流行があったが730年(平城京)ごろに大流行する。
奈良の大仏は天然痘の流行によるもの。
(科学が発達する前は疫病や天候は神様や仏様の影響と考えていた為)
伊達政宗の片目が失われてたのは天然痘が原因とされている。
ペスト
媒体
ペスト菌
感染経路
菌を保有するネズミなどげっ歯類からノミを介して感染。
感染したヒトや動物の排泄物から傷口や粘膜、飛沫によって感染することもある。
起源
古来複数回の世界的大流行が記録されている。
症状
全身の倦怠感に始まって寒気がし、39℃から40℃の高熱が出る。
体のどこに感染しているかで症状が異なる。
腺ペストであればリンパが腫れていく。
別名「黒死病」と言われている。(感染者の皮膚が内出血によって紫黒色になることに由来する)
致死率は抗菌薬による治療が行われなかった場合、60%から90%に達する。
影響
14世紀に起きた大流行では、当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したと推計されている。
ヨーロッパでは、1348年から1420年にかけて断続的に流行。
ヨーロッパで猛威をふるったペストは、放置すると肺炎などの合併症によりほぼ全員が死亡し、たとえ治療を試みたとしても、当時の未熟な医療技術では十分な効果は得られず、致命率は30%から60%に及んだ。
イングランドやイタリアでは人口の8割が死亡し、全滅した街や村もあった。
ペストによってもたらされた人口減は、それまでの社会構造の変化を強いられる大きな打撃を与えた。
現在も根絶は出来ていない。
スペインかぜ
媒体
インフルエンザウイルス
感染経路
飛沫感染、接触感染
起源
1918年1月から1920年12月まで、世界中で5〜6億人が感染したとされている。(当時の世界人口の1/3程度)
「スペインかぜ」は俗称であり、アメリカで発見されスペインで特にひどい流行が見られたため「スペインかぜ」と言われている
症状
発熱、咳、倦怠感など
影響
1918年から1920年に流行したスペインかぜは、全世界で患者数約で5〜6億人。
2,000万から4,000万人が死亡したとされている。
スペインかぜが原因の死は1億人に達した可能性も指摘されるなど、人類史上最悪の感染症の1つでもある。
アメリカ合衆国ではパンデミックの最初の年に平均寿命が約12歳低下した。
結核
媒体
結核菌
感染経路
飛沫感染
起源
結核は太古より存在し、出土した紀元前 5,000 年頃の人骨、紀元前 1,000 年頃のエジプトのミ イラに骨結核の痕跡が認められる遺体がある。
紀元 1 世紀前半の男性の骨から結核菌の DNA を 検出したという報告がある。
1935年頃では日本での死亡原因の首位となった。
1950年頃に抗生物質により発生減少するが、現在抗生物質に対して抵抗性を示す結核菌が現れる。
症状
感染箇所によって異なるが日本は肺の結核が80%となる。
肺結核は咳やタンなど肺炎の様な症状が出る。
影響
20 世紀初頭のイギリス、富国強兵の国策のもと、紡績工場で働く女工が多数肺結核に罹患し死亡したとされる。
イギリスの事例とともに長時間労働による過労、栄養不足、集団生活が大きな原因となったとされる。
新選組の沖田総司や幕末長州の高杉晋作などは肺結核が原因で病死している。
まとめ
今回の記事を書くにあたって時初めて勉強してみたのですが、本当に色々あります。
上記以外にもマラリアやエイズなどもあります。
正直敵として駆逐するのはあまりに大きい存在(現物は小さいですが)な気がします。
歴史を知ると色々見えてきて、目に見えないという所が怖いですが、免疫高めとくに越した事はないですね。
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