よく聞く「メジャーデビュー」や「インディーズレーベル」にはどういった違いがあるのか??
解説してみます。
まずはざっくり
かなり大雑把に言うとメジャーは組織的、インディーズは独自的。
具体的に見てみましょう。
物を売る場合
例えばCD、レコードで新譜を出すとします。
メジャー
会社独自の流通網を使い、全国的に物を流通させる。
○○件のCDショップで「欲しい!」と店舗側へ問い合わせがあれば、その店に卸す事ができる。
インディーズ
全国流通するには流通網を持っている会社と契約が必須。
契約しない場合は手売り(ライブやイベントなどの物販)
流通させた商品の売り上げ配分
メジャー
会社にもよりますが、売り上げの半分ほどは流通側の取り分。
残りをレーベル、アーティスト側で分配。
インディーズ
流通契約している場合はメジャーと類似する。
手売りの場合は100%レーベル、アーティストの取り分。
音楽制作現場での違い
「音楽の著作権って実際どういう事?」も参考にしてみましょう。
メジャー
レコーディング、マスタリング費用は会社で持つ事が多い。
その分「原盤権」と言う権利は会社側が保持する。
たまにもういないアーティストの物をレコード会社が物販で出しているケースがあるますが、
これは権利を所有している為売りに出す事ができます。
インディーズ
基本全て自分たちでやります。
エンジニアが欲しい場合も自分たちでブッキングします。
費用も自分たちで支払います。
原盤権は自分たちが保持します。
プロモーション
メジャー
各種媒体(CM、ラジオ、ネット、ビジョンなど)に会社側からアプローチします。
以前の時代ほどプロモーションにお金をかける企業は少ないですが、会社側が段取ります。
インディーズ
全て自分たちでやります。
費用も自分持ちになります。
どっちがいいのか?
ケースバイケースです。
「色々やってくれるしメジャーの方が良いんじゃない?」と思う方もいると思います。
契約の内容にもよりますが、メジャーレーベルと契約して騙された、収入が減ったと言ってインディーズに戻る方も少なくないです。
インディーズは売れた時の収入は良いですが、その分売れるまでの道のりは全部自分たちで作ります。
これからの時代
今は物を売らなくてもSpotifyやApple Musicなどの音楽配信で事足りてしまう事もあります。
CDは音楽を聴くツールからグッズ的な価値に変わってきているので尚更ですね。
広告もド派手に街頭ビジョンや看板を出す、ではなくネット広告が有効な時代です。
確かに資金力や各企業との繋がりが凄いところは一部メジャーの魅力です。(ソニーやエイベックスなど)
インディーズは「タイアップを組みたい!」としてもすぐにはできないので。
昔はメジャーデビューしないとみんなに知ってもらえなかったんですよね。
テレビがメディアのほとんどを握っていたので。
CMに出ない、音楽番組に出ない、レコード店に商品がない事はいないも同然で扱われてしまうんですね。
ただ今はネットが普及して、音楽番組も無くなって、音楽はデータで聞く時代です。
そう考えると「メジャー」「インディーズ」と言う垣根は今薄くなりましたね。
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